りんごがふたつ

遊びと絵本と、ときどきモンテ

【5〜6歳おすすめ】絵本から児童書への移行期

5歳後半頃から短い絵本では物足りなく、長いお話を好むようになってきたひめ。

そろそろ絵本から児童書へ移行期かなと思い、日本から児童書を数冊送ってもらいました。

 

今日は、5〜6歳におすすめの児童書をご紹介します。

 

椋鳩十の「1年生の童話シリーズ」

実はこれ、私が子どもの頃に読んでいた本なんです。母がとっておいたものを、姉の子ども達が読み、今は我が家にやってきました。

 

検索しても児童書のおすすめランキングに出て来ることはあまりないのですが、一冊に短いお話が5〜6話入っているので、寝る前の読み聞かせにぴったりです。

 

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椋鳩十作のお話で有名なのは「大造じいさんとガン」。

国語の教科書にも載っているので、覚えている方もいるのではないでしょうか。

 

動物童話作家として有名な椋鳩十。全作品を通して、動物世界の厳しさ、命の大切さが生き生きと、そして鋭い目線で描かれていて読み応えがあります。

 

1年生のどうわ① ぷりぷりぼうのおこりんぼう

作:椋鳩十 絵:太田大八

 

 

 

漢字には読み仮名もふってあるので、自分で読むのにもちょうどいい

 

そして、普段の会話では使わないような日本語がたくさん出て来るので、少しでも多く良質な日本語に触れたい海外在住バイリンガルに嬉しいシリーズです。

 

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少し切ないロングセラー「きいろいばけつ」

落し物のきいろいばけつを見つけたきつねの子。1週間経っても持ち主が現れなければ、自分のものにしようと決めます。毎日毎日、バケツを使って何をしよう、と考えながらバケツを見に行くきつねの子。でも、最後には...

 

ちょっぴり切ないラストですが、素敵なお話です。

 

きいろいばけつ

作:もりやまみやこ 絵:つちだよしはる

 

 

 

文字の大きさ、長さともに、一人読みにもちょうどいい童話です。

 

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ちなみに我が家のひめ。

「もし、ひめがきつねだったらどうする?」と尋ねると、

 

「どこかに隠しておく!だって持って言って欲しくないから。」ですって。

 

きつねの子の清らかさを分けてもらいたいです...

 

不屈の名作「エルマーのぼうけん」

子どもの頃大好きで、何度も何度も読んだシリーズです。

 

どうぶつ島に囚われているりゅうの子を助ける旅にでたエルマー。恐ろしいどうぶつ達から、知恵を使ってりゅうの子を助け出します。

 

ドキドキ、ワクワクしながら読める名作です。



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ひめ曰く、「これまで読んだ中で一番面白い!」とのこと。

何度も繰り返し読んでいます。

 

面白すぎて、英語版も購入。

文章が簡単でひめにも読みやすいです。

 

 エルマーのぼうけんセット

作:ルース・スタイルス・ガネット 

絵:ルース・クリスマン・ガネット 

訳:わたなべしげお

 

 

 

自分で読むなら、「おおきなおおきなおいも」

お芋掘りが雨で中止になってしまったある日の幼稚園。お芋を掘る代わりに子ども達が考えたのは、大きな大きなお芋!何ページにもつながる大きなお芋にはびっくりしてしまいます。

 

大きな大きなおいもを描いた子どもたちの空想の世界がどんどん広がって、楽しさいっぱい。

 

一色で描かれた絵も魅力的で、3歳のぽぽも大好きです。

 

おおきなおおきなおいも

作・絵:赤羽末吉

 

 

 

おなら好きなお子さんに、「まよなかのおならたいかい」

真夜中の動物園で繰り広げられる「おなら大会」。動物たちは、誰が立派なおならをできるか競っています。

 

思わず匂いがしてしまいそうな音と絵で、子ども達もゲラゲラ笑いながら読んでいます。

 

まよなかのおならたいかい

作:中村翔子 絵:荒井良二

 

 

 

以上が、「絵本から児童書への移行期に読みたい」おすすめ本でした。

 

児童書が読めるようになったら、文学の世界がぐっと広がるので、日本語の面白い作品をこれからも子ども達に触れてもらいたいなと思います。