りんごがふたつ

遊びと絵本と、ときどきモンテ

6年間のバイリンガル育児、次女の場合

前回は、長女の8年を振り返り、バイリンガル育児について書いたのですが、今回は、6歳次女のバイリンガル育児を振り返ってみようと思います。

 

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わが家の基本言語

オーストラリアで生まれ、5歳で日本に引っ越すまでは、ずっとオーストラリアで育った次女ぽぽ。

 

オーストラリア人の夫は日本語が堪能なので、家庭内では日本語を話していました。

 

0〜3歳の言語

家庭内会話は日本語、テレビや映画などの動画は英語で、在宅保育をしていました。家庭外で日本語に触れるのは、週1で通っていた日本語プレイグループのみです。

 

ぽぽが1歳の頃から、長女ひめの幼稚園が始まり、英語環境が増えました。

 

姉妹間の日常会話は日本語でしたが、ひめのお友達と遊ぶことも多く、ひめが同じ歳だった頃と比べると、英語発語が多かったです。

 

日本語プレイグループに行っても、あまり他の子と遊ばず、よくよく聞いてみると「日本語でどうやって遊ぶかわからない」と言われたことがあります。

 

姉妹間のごっこ遊びはほとんど英語を使っていました。

オーストラリア幼稚園〜プレップ(4〜5歳)

4歳から幼稚園に通い始めました。

 

ひめが通っていた幼稚園だったこともあり、すぐに馴染み英語に関しては何も心配なかったです。

 

この頃、私がお仕事を始めたこともあり、ぽぽと一緒に遊んだり、絵本を読んであげる時間が一気に減り、日本語での会話がとても減っていました。

 

気がつくと私が日本語で話しかけていても、英語で全て答えるようになっていて、家族間会話もぽぽに引きづられて、みんな英語で話している状態でした。

 

バイリンガル育児にとって致命的な状態です...

 

5歳でプレップが始まり、学校でアルファベットを習い始めた頃に日本に引っ越してきました。

日本の幼稚園(5歳〜6歳)

ぽぽとの会話がほぼ英語になっていた、絶妙のタイミングで日本生活が始まり、正直ほっとしました。

 

ただ、この頃には日本語での話し方をかなり忘れていたので、ぽぽは若干苦労したようです。

 

幼稚園でも、言いたいことを言えなかったりして、心に鬱憤を溜めていることも多かったようです。

 

幸いにも、場面寡黙症の子と気が合ったようで、その子と仲良くなってからは、幼稚園も嫌がらずに行ってくれるようになりました。

 

最初の頃は「Aちゃんはきっとぽぽと同じで、外国から来たんだと思う。日本語全然お話ししないから。」と言っていたぽぽ。仲良くなるに従って、Aちゃんも話してくれるようになったらしく、「やっぱり、日本語上手だった。」と帰ってきました(笑)

 

その子とは小学校も同じクラスになり、今もとても仲がいいです。

 

話すことが苦手なもの同士が仲良くなったのも面白いですが、彼女のおかげでぽぽの日本生活が楽しいものになったので、本当に感謝しています。

 

日本に来てからは、英語を忘れないように、家庭内言語は英語にすることにしましたが、ぽぽの日本語があまり上達しなくて不安だったので、小学校に入学する数ヶ月前からは日本語を使う時間を意識的に増やしていました。

 

日本に暮らし始めて1年ほどで、ようやく思っていることを言葉に出せるようになってきたと思います。まだ英語の方が得意なので、日本語で説明していても、難しくなってくると英語に切り替わります。でも、日本語で話すことがかなり上達したと思います。

日本での英語維持

ちょうどプレップで読み書きが始まるタイミングで日本に来たぽぽ。日本滞在は数年なので、オーストラリアに戻った時に困らないように、日本で英語学習をすることにしました。

 

詳細はまた別記事にしようと思いますが、この1年間、コツコツ続けてきたおかげで、簡単な文章を読んだり、書いたりはできるようになりました。

6年間のまとめと今後

長女ひめと比べると、日本語レベルが圧倒的に劣るぽぽ。

 

英語に触れる時間が長かったのもありますが、ぽぽはとても忘れやすいので、本人の言語レベルにもよる気がします。

 

英語も日本語もネイティブなひめと比べると、ぽぽは英語優位な日本語が少しできるプチバイリンガルというところですが、小学校生活が始まったので、あと数年でもう少し上達してくれると思います。

 

ただ、オーストラリアに帰国するのは低学年になるので、ひめほど日本語の上達は望めないだろうというのが、私の予想です。

 

私自身の目標は、ひめと同じく、小学6年生までは、日本語と英語の両方を頑張ってもらうこと。

 

ただ、本人の性格もあるので、どこまでできるかは分かりません。オーストラリアへの帰国後が鍵ですね。

 

お姉ちゃんの記事はこちら↓

ringo-2.com

 

以上が、我が家のこれまでの「バイリンガル育児」振り返りでした。