海で拾ってきた貝殻がたくさんあったので、家にあるものを使って、簡単な貝殻実験をしてみました。
貝殻は同じ種類の似たような色のものを選びました。
それぞれを、ガラス容器に適量入れて、貝殻をポトンと落とします。
一番最初に反応があったのは、お酢に入れた貝殻。
ポコポコポコ〜と気泡が発生しています。
そう、この泡の正体は二酸化炭素。
お酢に含まれる酢酸と貝殻に含まれる炭酸カルシウムの化学反応です。
CaCO3 炭酸カルシウム + 2CH3COOH 酢酸 → (CH3COO)2Ca 酢酸カルシウム + CO2 二酸化炭素 + H2O 水
丸一日お酢に漬けた貝殻は、真っ白になり、端の方が少し欠けています。
レモンに漬けた貝殻は、表面がザラザラし、溶け出しているのがわかります。
この実験、同じく炭酸カルシウムが主成分の卵の殻でもできるらしく、卵自体もぷよぷよになるそうです。是非今度試してみたいと思います。
この実験をしてから、「空気に含まれる酸素や二酸化炭素が・・・」と言った話を5歳ひめにすると、なんとなく「あぁ、あの貝殻から出てきた二酸化炭素ね。」と少しイメージがつきやすくなったようです。
まだまだ漠然としたイメージしかないと思いますが、こんな実験をたくさんして、楽しみながら化学に親しんでもらえればな、と思います。
ちなみに、「クエン酸を使って水垢を落とす」のも、「あさりのスープをつくるときは、お酢をひとさじ足すとカルシウムがより沢山取れる」といったおばあちゃんの知恵も、この化学反応を利用したものです。
簡単な実験なので、貝殻を拾ってきたらぜひ試してみてくださいね♪