皆さんのお子さんに好き嫌いはありますか?
子ども達が食べ物の「味」をどれくらい理解しているのか興味があり、ちょっとした実験をしてみました。
子ども時代に育つ味覚
味を感じるセンサー(味蕾)は子ども時代に最も多く、ピークの10歳頃を過ぎると急速に減少し、大人になると半減するそうです。
そしてこの味を感じるセンサーは使えば使うほどに鍛えられ、細かな味の変化を感じられるようになるそうです。
幼少期に特に重要なのは、いろんな味に触れさせること。
本能的に、見たことや食べたことのないものには強い警戒心を示す幼児。
好き嫌いが生じるのはある意味、当たり前のことですが、食べなくてもいろんな味を食卓に出すのが大事だそうです。
食べ物の好き嫌いはそんなにないわが家の子ども達ですが、あまり食卓に出さないものを出すと、食べる前から「これ美味しくなさそう。食べない。」と必ずいいます。
そんな時は必ず少し食べさせて「どうしても好きでなければ残してもいいよ。」としています。
そのまま美味しさに気づき食べることもあれば、「食べない」と残すこともあります。
絶対美味しいのに「食べない」と言われると正直ガッカリしますが、これも食経験を上げるためと思うようにしています。
味覚実験
そんなわが家の子どもたち(4歳ひめ、2歳ぽぽ)に味覚実験をしてみました。
ちなみに、この実験はなんでも「おいしい、からい、おいしくない」くらいしか言わない2歳ぽぽがどれくらい味を表す言葉を理解してるかを知りたくて始めたものです。
味覚の基本は「旨味、塩味、酸味、甘み、苦味」の5つと言われていますが、味の表現をどれくらい理解しているかを知りたかったので、「しょっぱい、すっぱい、あまい、にがい、からい」のカテゴリーに分けてもらうことにしました。
用意したのは、
- からい「マスタード、チリ」
- しょっぱい「塩、醤油」
- すっぱい「酢、レモン・ライム」
- あまい「砂糖」
- にがい「ケール」
2歳の反応
まず、2歳ぽぽに試してみました。
見た瞬間、「なにこれ?」と警戒し手を出さず...
「美味しいから味見してごらん。」と言うと、恐る恐る手をつけました。
マスタードとチリは「辛い」と知っているので、手をつけず。
お醤油やお砂糖は「おいしい」と何度も食べていました。
恐る恐る食べたケールは「うん、おいしい」といいつつ微妙な顔。
苦味は意外と大丈夫なようです。
塩味では「塩」よりも「醤油」を好み、
酸味では「酢」よりも「レモン」を好むぽぽ。
一番好きなものを聞いたら「砂糖」ではなく、「醤油」でした。
やっぱり旨味があるお醤油は最強ですね。
そして、言葉に関しては「からい」しか理解しておらず、それ以外はすべて「おいしい、おいしくない」に分けているようでした。
4歳の反応
ひめには味見をしてからそれぞれのカテゴリーに分けてもらいました。
やはり4歳。
すべての味を理解して、分けることができました。
ひめが好んだのは「お砂糖」。
お砂糖だけはあっと言う間になくなってしまいました。
せっかくなので、英語ですべて理解しているかも試したところ、「Sweet」「Chilli」くらいしか分かっていなかったので、「Salty」「Sour」「Hot」「Spicy」「Bitter」も教えました。普段からもう少しこう言った英語表現も伝えるべきだったと反省。
「もっとやりたい」というので、その他「スイートチリソース」「マヨネーズ」「はちみつ」「ピーナツバター」「ベジマイト」や「シナモン」「ローズマリー」「クミン」などの香辛料も試して見ました。
クミンを「おいしい」と言いばくばく食べる2歳と「美味しくない」と食べない4歳。
2人の好みも分かって面白かったです。
「マヨネーズは何味になるの?」というひめ。
よく考えると、マヨネーズはいろんな味が混ざってるからカテゴリーに入れれない...
いろんな味が混ざってるから美味しいんだろうな。
POINT! 香辛料は「匂い遊び」にも使える。いろんな匂いを嗅いで何の匂いか当ててもらおう。幼児だったら、いろんな匂いを嗅ぐだけでも楽しいよ。
味遊び
基本の味を混ぜて味比べをしたり、どんな割合で混ぜると美味しいかを試したり、遊びのバリエーションが上がりそうな味覚遊び。
今後ドレッシングを作ったり、料理を作るのにも欠かせないので、遊びの中に取り入れても面白そうだなと思いました。(お手伝いの中でしてもいいけど、遊びの時間にすると余裕があって、ゆっくり付き合ってあげれるので)
最後に、
子どもの好き嫌いは、一朝一夕で解決するようなものではありませんが、子どもの味覚を刺激する遊びを取り入れたり、色々な食材に触れさせて見ると良いと思います。
どの調味料やどの食材に、どんな反応を示すかをみるだけでも結構楽しいですよ♪
ちなみに、これを書いている今、お昼寝から起きてきた次女。
パソコンの写真を見て「これまたやりたい!」というので、また用意しました。
一通り味見をした後は、パンを一切れ渡して、自分で好きな味を作るように伝えると、なんだか不思議なものを作っています(笑)
以上、ちょっと楽しい味覚遊びでした。