りんごがふたつ

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【モンテッソーリの文化教育】オタマジャクシを育てよう

数ヶ月前、山に行くと川のそばの水たまりにカエルの卵が沢山ありました。

 

その2週間後、同じ場所に行くと、卵からかえったオタマジャクシが沢山いました。

 

でも、しばらく雨が降っていなかったので、水たまりは今にもなくなりそう。

 

そんなわけで、オタマジャクシを落ち葉ですくって川に移してあげました。

 

さすがに、全部移すことはできませんでしたが、100匹くらいは救出できたでしょうか。

そのうちの数匹を家に持ち帰って飼育してみることにしました。

 

今日は、オタマジャクシがカエルになるまでのお話です。

 

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オタマジャクシの飼育方法

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クイーンズランド州のルール

基本的に野生動物を家に連れ帰って飼育することは禁止されているオーストラリア。オタマジャクシを持ち帰るに当たって、規則を調べたところ、クイーンズランド州ではオタマジャクシを飼育するのはOKだけれども、カエルを飼育するには免許が必要だそうです。

なので、カエルになったら速攻で自然に(元いた場所に)返さなければなりません。

How do I take care of tadpoles? – RSPCA Knowledgebase

※ 州によって規則が違うようなので、オタマジャクシを飼育する前に調べるようにしてください。

水槽の水・石・水草

カルキを抜いた水を使うのがいいそうですが、オーストラリアの水道水に何が入っているかよくわからなかったので、1週間に一度、近くの川に行き、新鮮な水を汲んでくるようにしました。

 

川ではカエルになったときに溺れないように飛び乗ることができる石、酸素供給のために必要な水草も一緒に調達しました。

Point! 石の一部が水面から飛び出るように置くこと。そして、石がグラグラしないように安定させること。

オタマジャクシの餌

オタマジャクシの餌はほうれん草やブロッコリーをあげていました。やわらかい葉を好んで食べるようです。

Point! 硬い葉の場合は茹でてあげましょう。

餌が足りない時は水草を食べるので、水草を入れるようにしましょう。

オタマジャクシがカエルになるまで 

ピクニックに持っていったお弁当箱に入れて持ち帰ったオタマジャクシ。4匹連れて帰りました。

Point! ペットボトルなどに川の水を沢山入れて持ち帰ろう。

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近所のホームセンターで水槽が売っていなかったため、大きめなバケツを購入し、そこで育てることにしました。

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結構大量のフンをするのにびっくり!

 

一匹は連れてかえった翌日に死亡してしまいましたが、ララちゃん、ローラちゃん、パラカちゃん、と名付けられたオタマジャクシたちは、順調に成長して行きました。

 

毎日、オタマジャクシを観察するのが日課になった子ども達。

仕事の前と後に必ず確認する夫。

 

この頃には家族のペットとして可愛がられるようになりました。

 

そして、2週間が経った頃、オタマジャクシに足が生えてきました。

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それから1週間ほどで、今度は手が生えてきました。
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この先はあっという間。

1〜2日後には一気に尻尾が短くなり、水から飛び跳ねてきました。

 

カエルになった!!

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オタマジャクシはあんなに可愛かったのに、カエルになるとなんか苦手....

 

という心の内は子ども達に悟られないように、カエルになった喜びを分かち合った後は、速攻で川に戻しに行きました。

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カエルになったら生きている虫を用意しなければならないので、「死ぬな、カエル!」となんだか焦っている私。急いで川へ向かいました。

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「バイバーイ!」とカエルに別れを告げる子ども達。

 

ピョンピョンと元気よく自然に返って行くカエル。

 

達者でな。
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実は、最初にカエルになった3匹のうち1匹はほぼカエルになった翌日に死亡してしまいました。おそらく、水が多すぎて溺れたのでは?というのが私の推測です。

 

その後水の量を減らしたので、その後にカエルになった2匹は無事に自然に返すことができました。

 

同じ日にカエルになったわけではないので、毎日のように山に行くのが地味に大変でしたが、子ども達には貴重な体験になったのではないかと思います。

モンテッソーリの文化教育

動植物、地理、科学、歴史、音楽、美術、平和教育などを学ぶモンテッソーリの文化教育

今回の学びは「カエルの生態」についてでした。

 

こうやって飼育をしてみましたが、どうして水の中で呼吸ができるのか、どうしてカエルになったら陸にあがるのか、などの説明をひめにはしていません。

 

それでもこうやって、オタマジャクシの時に食べるもの、カエルになったら食べるもの、どうやって、どんなところに住んでいるのか、どうやってカエルになるかを観察できるたのは大きな学びの一歩です。

 

カエルのライフサイクル、飼育方法を学んだ4歳ひめは、「またオタマジャクシ、ペットにしたい!」と言っています。

 

今度は来年かな?

その時はちゃんとした水槽を用意して、もっと観察しやすくしてあげたいです。

 

そして、こんな風に動植物を観察して、学ぶ機会を今年は沢山作ってあげたいと思います。

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