りんごがふたつ

遊びと絵本と、ときどきモンテ

文字を書きたがらない子に、モンテッソーリの「言語バスケット」で「書く」を促す

近頃、絵本を作ったり、英語の単語の書き方を何度も尋ねたりと、英語への意欲はあるのに、日本語を「書く」のは積極的ではなく、「ひらがなもカタカナも書きたくない。」と興味を失っていたひめ(5歳)。

 

「これはまずい。」と思い、「書く」を促すおうち遊びを取り入れて見ました。

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モンテッソーリの言語バスケット

イメージしたのは、モンテッソーリの乳児・幼児の言語教育に使われている「言語バスケット」(Language or Object Basket)

小さなカゴに様々な「物」を入れて、物の名前を覚えることを目的としています。

通常はテーマごと、(例えば、動物のバスケット、海の生き物のバスケット、果物、楽器...など)に物を集めます。

ひらがなとカタカナを書く・覚える

今回の目的は3つ。

  • 5歳ひめの「文字を書く」ことを促す
  • 3歳ぽぽの「日本語の名称を覚える」ことを促す
  • 2人が喜んで取り組むもの

 

ということで決めたのが、この方法です。

  • 「あ」から順番に「あいうえお」順で家の中にあるものを集めてもらう
  • ルールは「カゴに入るサイズのもの」
  • 「物」が集まったら、ひめに「物」の名前を書いてもらう
  • ぽぽに名前を教える
  • 「物」を部屋の中に隠し、「宝物探し」をする

もの集め

実際に集めた「物」がこちらです。

 

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本物が入っていたり、カードだったり、作ったものだったり、色々入っていますが、本人達が思いついたものをできるだけ入れ、思いつかないときは「しりとり」で検索してみたり。

 

意外と色々な物が家に溢れていることを実感しながら、「もの集め」をしました。

宝探しゲーム

ひらがな・カタカナの書く練習をしてほしい私の思いとは裏腹に、子どもたちの目的は「宝探し」ゲーム。

 

家の中に集めた「物」を見えるように隠し、それを探す、という単純なゲームですが、子ども達は大盛り上がり。

自分の辞書

終わった文字を書いた紙は、穴あけパンチで穴をあけ、カードリングでまとめています。

自分だけの「辞書」が出来上がり!

 

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遊びの効果

この「言語バスケット」を使った遊びを始めてから、明らかに日本語への苦手意識がなくなったひめ。

 

まだまだ英語を書いている時間の方が長いですが、自ら日本語を書く時間も増えてきました。

 

なんだか静かに作ってるなぁ、と思っていると、

「ママ、みて〜!!」と持ってきたのがこちら。


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海の生き物の絵を描いて、日本語も書いてみたそうです。

ママ、感動(涙)

 

まだまだ鏡文字もありますが、今はあえて指摘しません。

 

「カタカナもかけるようになったよ!今度は漢字も書きたい!!」と意欲満々なので、このまま継続して、本人のやる気を維持できればなと思います。

 

アルファベットバージョンで集めれば、英語を覚えるのにもいいですよ♪

 

ちょっとした働きかけはやっぱり大事だなと思った、言語バスケットの遊びでした。