りんごがふたつ

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4歳児にピアジェの認知発達実験を試してみた

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ピアジェの認知発達実験を聞いたことはありますか?

 

心理学や教育学を学んだことがある方には有名だそうですが、先日Youtubeでこの実験を見て、面白かったので、4歳ひめに試してみました。

 

そして、ピアジェの理論も調べて見ると興味深く、ふむふむ納得、ということばかりだったので、わが家の子どもたちにあてはめながら、まとめてみました。

ピアジェの認知発達理論

ピアジェ(Jean Piaget、1896年生)はスイスの心理学者で、認知発達理論(Piaget's theory of cognitive development)の提唱者です。

認知発達4つのステージ

ピアジェは子どもの認知発達を4つのステージに分けました。

  • 0〜2歳(感覚運動期)
  • 2〜7歳(前操作期)
  • 7〜11歳(具体的操作期)
  • 11歳〜(形式的操作期)

各ステージの詳細はこちらのサイトで詳しく解説されています。

今回はわが家の2歳と4歳の子どもたちがあてはまる「前操作期」に焦点をあてようと思います。

前操作期の特徴

自己中

自分の視点からしか物事を見ることができず、他者の気持ちに共感したり、相手の立場に立って物事を考えることが難しい。

 

うんうん。

本当にこれ。思いやりゼロです。わが家の2歳児。

象徴的思考

目の前にないものに物事を思い出し、言葉や絵で表現することができるようになります。自分で書いた絵に「これはワンワン。」などと意味づけするようになります。 

 

確かに、わが家の2歳2ヶ月のぽぽもここ最近「これはママ」といいながら絵を描くようになってきました。そして、4歳のひめはここ最近文字を書き始めています。

保存性が未発達

物の形状が変化しても、量や性質が変わらないということを理解するのが難しい。

 

今回の実験はまさにこれを証明するためのもの。わが家のひめがどんな反応を示すかとても興味深いです。

ピアジェの認知発達実験

保存性の未発達を証明する5つの実験があります。私がYoutubeで見たのはこの実験です。

同じ大きさのグラスを二つ用意し、同じ量になるように水を入れます。片方のグラスの水を違う大きさのグラスに移した場合、その水の量は同じなのに、どちらかを指し「こっちが多い」というかどうか。

同じ大きさの棒を2本用意し、片方の棒をずらした時に、どちらかを指し「こっちが長い」というかどうか。

粘土

同じ大きさになるように粘土を丸め、子どもに同じ大きさであることを確認させた後、片方の粘土を潰します。潰した粘土を指し、「こっちが大きい」というかどうか。

コイン

10枚のコインを5枚ずつ、2列に等間隔で並べます。子どもに同じ数だけあることを確認させた後、片方の列のコインの幅を広げます。同じ数なのに「間隔を広げた列のコインが多い」というかどうか。

ビスケット

同じ大きさのビスケットを3枚用意し、子どもに1枚、自分側に2枚置きます。「フェアかどうか」を尋ね「フェアじゃない。」と言われたら、子どものビスケットを半分におります。半分におって2枚になったビスケットを見て、「これはフェアだ。」というかどうか。

結果

水、棒、粘土の実験に関してはほぼ理論通りの結果がでたひめ。粘土だけは潰した粘土ではなく、「丸い方の粘土が大きい」と言われましたが、「どちらも同じ」とは思わなかったようです。

 

動画をインスタにUpしました。

www.instagram.com

 

コインはちゃんと数を数えて「どっちも同じ!」と言い、ビスケットは答えをいう前に食べてしまいました😅

最後に、

認知発達に関しては子どもによって時期の差こそあれ、だいたい皆同じように発達していくそうです。

 

準備はとっても簡単なので、わが子の認知発達がどれくらいなのか興味のある方はぜひ試して見てくださいね。